街角のデザインを分解する
なんて言うと大げさだけど
人の作ったものは何らかの意味でデザインされているなーと、道端写真を撮っているときにつくづく思う。機能的に、使うことを重視した形のものもあるし、そっけなく、耐久性を重視したんだろうな、というものもあるし、見た目を重視したものももちろんあるし。あんまり、デザインされていないようなものがおもしろいなと思う面もある。「見て」と言われているものを見るのではなく、誰も気にしていないものに良さがあるとしたら、それを見つけ出す楽しみというか。
そんな中でも、機能的なもの?というか朴訥としているようなものが好きだ。そうしたものが影を落とすと、または、そうしたものに影が落ちると、見えないものが見える気がする。
街角のちょっとしたものと撮った写真
すっと歩いていって、水平を取って、ぱっと撮る。まっすぐ、まっすぐ。
インスタグラム
これはルックアップですが。電柱や電線も、必要性のデザインということで。地下に埋めるのもいいけどね。町の景観っていう話になると、難しい。たしかに、そんなに電線が入らなくっても!というくらい電線が入り込んでしまうけど、それを求める部分もあるし。少なくとも、線の影が落ちるのは好きだなぁ。
影の抽象
1番身近な抽象的なもの
として影がある。と思う。ゆるふわなものから、きっちりした直線まで、何でもあり。朝から晩まで、何かしらの影が出ているので足りないということもない。いつでもどこでもあるのが当たり前だから、「幽霊には影がない」みたいなことになるんだろうな。
昔の人は影をなぞって、初めての写実に踏み出したかもしれない。と、ふと思った。影がくっきり、長く地面に落ちていたら、それをなぞってみようと思った人はきっといただろうな。最初はなんとなく、そのうち凝ってきて、段々と正確になぞっていく。そうして上手になぞれる人が、絵かきの第一号だった、というような。
写真
ふんわりからくっきりまで、木の影を諸々。影は引き立て役ではなくて、主役!のときもある。
インスタグラム
朝と夕方は太陽の光度が低いので、影は横に長く伸びます。そこをパシャリと捉えたい。長く伸びた影は、それだけで存在感があるから。
ルックアップ・クラブ
そういうタグがインスタグラムにあったので
撮り方、見方の好みという点で万国共通なんだなぁ、と妙に納得と共感。普段常に見上げながら歩いている人はそういないだろうから、いつもとは違った視点ということになるし、なにより空も入るしね。晴れた日に、見上げる。これが基本動作ということになります。
光を反射する壁では、日光が跳ね返ってキラキラ光もする。そんな光がデジカメの液晶に見えたときには、ついついニヤリとしてしまう。やったね、反射ポイントを1ポイントゲット。
見上げる喜び写真
ルックアップ・クラブに入会するため?に日々見上げるのでした。入会資格は特に無いんじゃないでしょうか。多分。おそらく。
インスタグラム
これは見上げてない。カラーコーンクラブもあるんじゃないだろうか。タグを探そうとしたんだけど、カラーコーンって英語でなんて言うんだろう? color cone では無いみたいなんで検討もつかない。謎。
ランダムアクセス
記憶の記録をする写真
という見方もあると思いますが。普段あまりそういう考え方で撮っていない気がする。ただ、楽しいことがあった時や、人が大勢いる場所など、普段撮らないけれど上手に撮れたらすごく良いだろうな、そんな写真を渡せたら喜ばれるだろうな、と考えることはある。
たとえば結婚式や披露宴、久しぶりの再会の飲み会。それこそ、写真のプロの仕事だなー、と思ってまた忘れる。 人を撮ることは難しい。光と同じように、一瞬一瞬で移り変わっていってしまうから。
なんとなく、最近撮った写真
道端、飛び立つ鳥と幕。
インスタグラム
足元に富士山やピラミッドを見つける喜びもある、ということで。
雨上がりの朝に
散歩がてらに公園へ行くと
何にもないし誰もいない。光も不十分で影も明確じゃない。こういう時に何とか何かをしようとしても、あんまり良いことにならない。負けると分かっていて挑む負け戦のような感じ。
花により、草に寄り、木を見上げてみても、何だか何も見つからない。どうやら光に対するアイデアのようなものが前提にあって、それに合致する風景を探しているらしい。
そうすると、曇りの日でも通用する光のアイデアを見つけられればいいのかもしれない。薄っすらとした光や、グラデーションに関するアイデア。
雨上がりの朝に撮った写真
静香はもっとアップで撮れるといいのかもしれないなー。
インスタグラム
木の影がぼやっとしてるのが好きで。
無機質なものに近づいて
近寄ると見える
ものもあるかもしれない。接写の魅力は普段見えないものが見える感じだろう。きっと接写用のレンズがあると色々なものが撮れるんだろうな、と。
今はズームで寄るか、カメラ自体を近づける。たまにレンズがカツンとぶつかる。傷がつかないか心配になる。それでも懲りずに近づいてみる。いつか痛い目を見るのだろうか。
近寄った無機質写真
壁と窓、穴やガラスの向こうに見えるものは。
インスタグラム
街角を丸三角四角で捉えたい。