紅葉感
紅葉の高揚感
と言ってみたかっただけ。少し山に近い方へ行くと、一部の木々が紅葉し始めている。抱えられそうな太さの木の根元には、きれいに整備された芝生がしきつめられており、一面緑色の中に、灰色の落ち葉がちょうど良いバランスで配置されている。
太陽の場所によっては、緑色の木々は濃い影を落とし、黒い背景色に見えてくる。スポットライトを浴びるのは、紅葉した木々。風で揺れながら同じ場所に立ち続けてくれる。これはよい、とシャッターを切る。紅葉を撮る人の気持がわかった気がする。
そういえば以前住んでいた場所の敷地内には、壮大という言葉を使いたく鳴るほど巨大なイチョウの木々が何本も生えていた。この季節になると、銀杏を踏まないように気をつけながら大通り沿いに歩いていった。
紅葉し始めを撮った写真
木と紅葉だけを撮りたかった。それ以外が入らないように、近づいて、近づいて。
インスタグラム
木漏れ日はどこにでも現れる抽象の破片。揺れる光を押さえていきたい。